公差クラス | 温度範囲* | 偏差 |
F 0.6 (2B) | -70 °C - 500 °C | ± 0.6 Kelvin at 0 °C |
F 0.3 (B) | -70 °C - 500 °C | ± 0.3 Kelvin at 0 °C |
F 0.15 (A) | -50 °C - 300 °C | ± 0.15 Kelvin at 0 °C |
F 0.1 (1/3B) | 0 °C - 150 °C | ± 0.1 Kelvin at 0 °C |
ご要望の許容差についてはご相談に応じます。
公差グラフ*
*温度範囲はセンサによって異なる場合があります。詳しくはデータシートでご確認いただけます。
抵抗値表
IEC 60751規格の pt100, pt200, pt500, pt1000, pt2000 の抵抗値表。
その他温度係数の抵抗値表: Pt200 TC 3770
白金測温抵抗体の基本値と限界値
白金温度センサは、温度変化によって白金の電気抵抗が変化する特性があります。これらは、次の固有多項式で計算できます。
温度範囲 -200℃~0℃の場合:
Rt= R0 [1 + At + Bt2 + C (t-100 °C) t3]
温度範囲 0℃~850℃の場合:
Rt = R0 (1 + At + Bt2)
Bの値は非常に小さいため、ほとんどのアプリケーションではRtと温度が線形関係にあると想定できます。
白金測温抵抗体 国際規格(IEC 60751/DIN EN 60751)の定数は以下の通りです。
A = 3.9083 x 10-3 °C-1
B = -5.775 x 10-7 °C-2
C = -4.183 x 10-12 °C-4
白金温度測温抵抗体の温度係数はTCRまたはアルファ値と呼ばれ、下記数式で算出されています。
ここでは、R100は100℃、R0は0℃での抵抗値を意味しています。
こちらの値は、0℃から100℃までの固有多項式の線形近似の傾きです。白金測温抵抗体の規格DIN EN 60751では、TCRが0.00385055℃-1と指定されています。こちらの標準温度係数に加えて、0.003750/℃の温度係数やその他値についてもご相談に応じます。
白金測温抵抗体を製造する際に使用される材料とプロセスにより、理想的な定数や最適な特性曲線からわずかな偏差が発生する可能性があります。これらの偏差により、各タイプの白金温度センサの動作温度範囲と精度クラスが決まります。また、互換性に優れています。
旧公差呼称 | 新公差呼称 |
Class ⅓B | F 0.1 |
Class A | F 0.15 |
Class B | F 0.3 |
Class 2B | F 0.6 |
400℃で公差クラス F0.15(A)を使用できますか?
DIN EN 60751では、公差クラスF0.15(A)の指定温度範囲は-50℃から300℃です。この場合、400℃での公差クラスはF0.15(A)ではなくF0.3(B)になります。
指定温度範囲を超えて使用した場合、劣化する可能性があります。センサにストレスを与えると、パフォーマンスが低下し、より低い温度での偏差がさらに大きくなる可能性があります。